水平線の向こう側。

多分備忘録。

ノイジー・マジョリティ

最近、あまりTwitterを見なくなった。単純に忙しいのもあるのだが、一番の理由は「つまらないものに対する免疫がなくなった」からだ。

そもそもTwitterっていうのは(ここは当然個人差があるとは思うのだが)山ほどあるつまらんものの中から鉱脈を見出すというのが自分の中の楽しみであり、そのためには山ほどあるつまらんものを許容できる、という気概があった。

しかし、いざそこそこに忙しくなってみると休憩時間にチョチョイとタイムラインを眺めてみてもなかなか面白いものは発掘されずただひたすら面白くもないものをいつまでも楽しそうに流してる輩ばかりで楽しいどころかむしろストレスを覚えるようになってしまった。知らぬうちに心に余裕がなくなってしまったということなのだろうか。

というわけでここ最近全くタイムラインを見ない生活になったのだが、今日たまたま見たらなかなか面白そうなものを見つけた。

 

「'98将棋ブログ」(リンク勝手に貼るのもアレなのでタイトルだけ載せておきます)

 

どうやら仲の良い四人の同世代ツイッタラーでブログを始めるようだ。今年から大学生の若々しい記事(だと思う)なので、是非見てください。このブログより遥かに見る価値があると思う(やる気出せよ)。

 

 

 

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藤井四段が前人未到の公式戦29連勝を達成した。これは本当にすごい。将棋界ここのところ暗いニュースが多かったし明るいニュースで本当に良かったと思う。

色んなニュースで取り上げられ、かなり一般的、多数的な話題になってきて、将棋界に関する話も自然と増えてくる。それ自体はいいことなのだが、一般的な話題になってくることで悪いことも出てくる。そこでタイトルの「ノイジー・マジョリティ」というところに還ってくる。

 

通常こういうマイノリティな話題というのは、任意の話題に関して(程度にはよると思うが)知識を有した人間同士で発生するもので、そこにはあまり気を遣ったりとかいちいち語句の説明をしたりだとか、そういうステップをすっとばして会話できる。

しかし、こういうマイノリティな話題が割と多数的、つまりマジョリティな話題と化してくると、知識をほとんど有さない、又は全く有さない人間との会話というのもたくさん発生してくる。僕はそういう展開は実はあまり好きではない。

それだけならまだいいのだが、こういう話題が大多数の人間に浸透してくると、正しくない、あるいはトンチンカンな方向に飛んでいきやすい傾向にある(これはどんな話題にでも言えることなのだが)。僕はこういうのが特に嫌いで、今回の件でも別段面白くもないネタを見てはキツイキツイ言っていたりする。

 

 

しかし、こういう「ノイジー・マジョリティ(こういう表現で書いているだけで正しくない表現であってもご容赦いただきたい)」が声高に活動することによって、(今回は将棋界の)話題が溢れているのもまた事実なのである。そういう意味では喜ぶべきなのかもしれない。複雑な心持ちといったところだ。