気合いスロウスタート
一之瀬花名。
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ここ数年、将棋の大会でスイッチが入るのが遅い。前日に出なくていっか〜と思ってても当日はまぁ行くかとなってたものだが、最近は対局始まる直前まで渋々の渋になっている。実際のところ将棋を指すこと自体は楽しいと思っているので、始まってしまえば特に手を抜くわけでもなく(抜いたら相手に失礼なので当然ではあるのだが)、その場での全力を尽くして対局をしていたりするわけだが… 当たり前ながら準備不足なので勝ったり負けたりという感じだ。
そういうわけで今回は前置きはそんなに書かずにちゃっかり西日本まで出た支部対抗の話をしようと思う。
【県大会】
自分の記憶が正しければ前日、正確には当日の朝5時まで通話をしており、そこから5時間くらい寝て会場に来た。流石に眠かった。
一応今までの流れで広島将棋同好会支部には所属しているものの、例会はここ数年出ていない。最近までそこそこに仕事が忙しかったのが主な理由ではあるのだが、(前もどこかで述べた気もするが)将棋を指すからにはちゃんと準備をすべきという思いがあり、そのせいでなかなか色んな大会に出れずにいる。
今の広島は小中学生、特に女子(こちらに関しては高校生も多いのだけど)の成長が目覚ましく、大人が食われるという話もよく聞いていた。せっかく支部に入っているのに何も出ないのは流石に勿体無いし、将来有望な若者に成長の糧にしてもらおうくらいの気持ちで参加することにした。
一回戦 Y本くん(小) 勝ち
二回戦 Y川惠ちゃん(高) 勝ち
三回戦 K口くん(中) 勝ち
四回戦 F富さん(社) 勝ち
五回戦 T林くん(中?) 勝ち
なぜか全部勝てて代表になってしまった。参考程度に身分を記してみたが、F富さん以外は全員中学生以下というフレッシュな顔ぶれで、どのカードもそう簡単に勝てた訳ではなかった。半分老害みたいなでしゃばり方をしていてなんだが、将来に期待したい。
今回印象に残った局面を二つ挙げようと思う。
まずは1局目、Y本くんとの対局から。
図1
手前が自分。反撃含みに▲8四桂と打ったところ。油断してたわけではないが、若者ならば攻め合うと思っていて、それならば攻め合い勝ちできると思っていた。
図1からの指し手
△6七歩成▲同金△6二歩(図2)
図2
これを小学生が指すのだからすごい。いや最近の小学生を舐めすぎなのかもしれないけど。少なくとも自分が中学生の頃(将棋始めたてだったけど)こんな手指せなかったと思う。いい手か悪い手かどうかわからないけど感心してしまった。
もう一つは3局目、K口くんとの対局から。
図4
K口くんは新進気鋭の中学生で、県の大会ではちょいちょい強豪を飛ばしている。前回の対局はだいぶ前で、今は既にだいぶ実力抜かれてるのではないだろうか。
図は3一に成った角で2一の桂馬を取ったところ。色々攻められそうではあるが、4三馬と引くビジョンも立てつつやってこい!と急かした。余談ではあるが、自分はこういう手が割と好きだったりする。
図3からの指し手
△6七飛成(図4)
穴熊を指し慣れているという感じである。正直めちゃくちゃ困った。穴熊を指してないとこういう手を見逃しがちなのだ。こういう手が見えるというのは充実ぶりが示されていると思う。
結局この局面で7分くらい固まった挙句▲同金と取り、以下猛攻されたものの若干緩手もあってギリギリしのぐことができた。穴熊指すならこういう手も見えるようにしないといけませんね。
というわけで結局そのまま全部勝てて代表に。今回で三回目の代表ながら全勝での代表は初めてであり、そういう意味では率直に嬉しく思う。
とここまで書いたのだが、続きが纏まらずなかなか投稿できないので、ここで一度投稿しておこうと思う。だいぶ遅くなってしまったが、続きはまた後日。