水平線の向こう側。

多分備忘録。

Strike while the iron is hot

突然ながら、皆さんはほしいもがどういう食べ物かご存知だろうか。

ほしいもは「きっぱし」や「いもかち」とも呼ばれ一般的にサツマイモを蒸して乾燥させて作られる。主に茨城県で作られているそうで、だいたい10〜15cmくらいの大きさである。適度に柔らかく、サツマイモらしく甘みがある。そのままでも美味しいが、適度に炙ると柔らかさや甘みが増してなお良いらしい。



と、ここまで書いておいてなんだが自分はほしいもを食べたことがない。前ブログあのタイトルで7年くらいやってたのに。じゃあなんで書いたんだよって感じである。気にしないでほしい。

 

 

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鉄は熱いうちに打て、という諺がある。

鉄は熱して軟らかいうちに鍛えて有用な形につくりあげることから、人は若いうちに鍛えるべき、又は物事を運ぶ時は手遅れにならないうちに処置を講ずるべし、という喩えに使われる。

 

 

 

今回は「大学将棋部」の話をしたいと思う。 

 

 

大学に限らずではあるが、大学将棋部にとって部員のモチベーション(やる気)を出させるか、というのは、非常に重要な問題である。

部全体が各々真面目に対局する雰囲気の部活であれば自然と残りの者もそうなってくるし、部全体が将棋を指さずゲームや麻雀ばかりする部活であれば自然と周りもそうなってくる。当然例外はあるが、だいたい日本人というものは長いものに巻かれる人種なのだ。

ちなみに自分は後者と例外の中間くらいである。真面目路線からやや堕落路線なのであまりよろしくはないのだが、終わりよければすべてよしというのもあって今はこの状態でも良いのではないかと思っている。

 

話を戻そう。

 

部活をしている中で、本来の路線からズレていく人間が出てくるのは文化系サークルあるあるだと思う。殊将棋部においてはそもそもがボードゲームの一種ということもありゲーム好きな人間が多い(と思っている)。なので部室に将棋ではない他のゲームが出現するのはよくある。

それを元の路線に戻すのが大学将棋部の部長の主な役目の一つになるパターンは結構多いと思う。

 

ここで冒頭の「鉄は熱いうちに打て」という諺が関連してくる。

 

ここでの鉄とは、「大学将棋部の部員」のことを指す。人間、20代くらいになるとだいたい考え方や思想といったものが凝り固まっている。鉄どころかもっと硬い金属みたいな人間も山ほどいる。

そういった冷えた鉄、もとい凝り固まった部員を焚きつけるのは至難の技である。冷えてるだけならいいのだが、将棋にハマった人間か変な奴が多い(完全に主観だが)。尖ったのも多い。

実際のところ自分も会計(部長がほぼ来なかったので実質部長だった)、部長と二年間部の運営をしたのだが、最終的には部員の雰囲気に合わせて緩めの運営をした。こう言ってはなんだが自分は自分自身がよければあとはなんでもいいタイプだったりするので…

 

 当然そうでない部長もたくさんおり、そういう人が冷えた鉄を溶かし、よい形に作り変えていくのだ。ごく身内の話をするならば某H大のKSTIRさんとか、某O大学のHNくんみたいな人間である。あとかつての同級生N野とか…

彼らは(様々な想いはあるだろうが、)自分だけのことではなく部全体のことを考え、時には嫌われ役もこなす事もあっただろう。そうやってやや廃れていた部活を立て直したり、団体戦で優勝に導いたり、戦力がほぼいなかった部を1から育て上げ層の厚い部にしたりしてきた。そういう部分は自分にない(正確には過去においてきた)もので、羨ましいというか、とても眩しく映るものだ。そういう経緯を見ると中四(に限らずだが)の団体戦を一層楽しく見ることができる。

 

自分もそういうメンバーと過ごせていたらまた変わっていたのかなとも思うのだけれど、自分は形状記憶合金みたいなもので、何度に熱せられても結局は自分を強く持つ気がする。またそれも一局の将棋、一局の人生といえるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

p.s. やはり落とし所を見失った。